BLOG,院長の診療日誌

帯状疱疹後神経痛

日差しは春めいて参りましたが、
まだまだ冷たい風が吹いています。

寒暖の差が体にとって負担となるためでしょうか。
この1月、2月は帯状疱疹後神経痛で受診される患者様が多かったように思います。

さまざまなストレスや疲労が溜まると
抵抗力が弱くなり、
帯状疱疹が発生することがあります。

少し前ですが桂歌丸師匠など有名人の方が
帯状疱疹になったというニュースがありました。
日本人の3人に1人はかかると言われています。
決して珍しい病気ではありません。

帯状疱疹の原因は水痘ウイルス(水ぼうそうのウイルス)です。
子供の頃にかかった水ぼうそうのウイルスが
体の奥の神経に隠れて潜伏しています。
加齢、ストレス、疲れなどが引き金となり、
再びウイルスが増えて、神経を伝って皮膚の上に
水ぶくれや発疹が出ます。
頻度が多い場所はおでこや胸から背中にかけてです。
左右どちらかの片側にだけ発症するのが特徴です。
体幹にできる場合胸やお腹に帯のように発疹が出るため、
東海地方では別名“おびくさ”とも呼ばれています。

すぐにお近くの皮膚科やペインクリニックの専門医を
受診なさってください。

早期に治療すれば皮膚はかさぶたとなって治っていきますが、
厄介なのが、その後に神経痛を残すことです。

50歳を超えますと帯状疱疹になられた方の
約半分の方に帯状疱疹後神経痛が残ると言われています。

帯状疱疹後神経痛の治療として
当院では内服薬の治療に加えて神経ブロック療法を行っております。
痛みが続く場合にはご相談いただければと思います。

暑さ寒さも彼岸まで、といいますが、
皆さま体調管理にはお気を付け下さい。

2016.02.26|コメント(0) | BLOG,院長の診療日誌