『なぜ日本人は落合博満が嫌いか?』
ワールドカップ残念でしたね。
ベスト8まであと一歩でしたが、
大健闘でした。
今回は野球のお話。
中日ドラゴンズの落合監督です。
前楽天イーグルス監督の
ノムさんと異なり、
落合監督は露出が少ないのですが、
中日新聞のスポーツ欄にときどき
原稿が載っていています。
落合監督はこういうことを考えているんだ、
と思っていたら
『なぜ日本人は落合博満が嫌いか?』
テリー伊藤 角川oneテーマ21
テリーさんはこんなこと
考えているんだ、と
思わせるなかなか面白い本でした。
音楽、映画、テレビなど分かり易い
説明ばかりを求めて
日本人の想像力が弱まっていくことを
テリーさんは心配しています。
落合監督就任1年目には
選手の補強は一切せず
現有戦力だけで優勝すると
宣言していました。
それを心配したテリーさんに
「このままで優勝するとは
言っていない。
ここにいる全員がそれぞれ
10%ずつ力を伸ばしてくれれば
優勝できるっていうことだよ」
と答えたそうです。
日本電産の永守社長も
一人の社員の100歩より
百人の1歩が大切なのだ
と言っていました。
これってシビレますね。
テリーさんは述べています。
言葉の少ない落合監督の言動から
監督が何を考えているのかを
想像することが面白いのではないか、と。
群れず、媚びず、言い訳せず
寡黙に信念を貫く。
古き良き日本人が持っていた
パワーを備え、同時に
新たな価値観を持つ力を
「落合力」と名付けています。
今こそ日本人に必要なのは
「落合力」だ、と。
同時に、はっきりとした目標を持ち、
それに向かって最大限努力して
理想を追求することの大切さを
強調しています。
(言うまでもなく落合監督の場合は
ドラゴンズの勝利です)
目標設定の大切さは今更
言うまでもありません。
目標を設定するということは
自分の課題をあいまいにせず
自分の現状を適確に理解することが
必要になります。
2010年も折り返しを過ぎ、
3年目に入ったペイン池下クリニックの
目標を再度認識、確認しつつ
それに向かって精進して参ります。
2010.07.06|コメント(0) | 院長の読書感想文