『20歳のときに知っておきたかったこと』

秋らしく過ごしやすい季節となりました。
秋の夜長を
皆さまはどのようにお過ごしでしょうか。

『20歳のときに知っておきたかったこと』
スタンフォード大学集中講義
ティナ・シーリグ 阪急コミュニケーションズ

スタンフォード大学で教鞭をとる
著者ティナ・シーリグは
大学進学を控えた息子に向けて
伝えておきたいと思ったことを
まとめていました。

その内容を自らが教える学生に
講義をしたところ、非常に評価され、
共感を得たことから
この本の出版につながったそうです。

座右の銘になる言葉が続出です。

日常の中で問題にぶつかったとき、
問題を歓迎するように、
とティナは言います。

「自分に何ができるのか?
それを決める最大の要因は
心構えです」

「不可能に思えることに挑戦する上で、
一番邪魔になるのは、周りから
“できるわけがない!”と
決めてかかられることです。
大きな問題に取り組むのは、
たしかに大変です。
でも一旦やると決めたら、
従来のやり方を変えようとするのも
同じくらい大変です」

本当にその通りです。
“変化”というのは
本当に簡単ではありません。

ティナは講義の中で面白い演習をしています。
少人数のチームを作り、各チームには
それぞれ課題を与えます。
それぞれ解決方法を思いつくまま書き出し、
その中で“最高の案”と“最悪の案”を
提出します。

そして、
“最高の案”をシュレッダーに
かけてしまうのです。
生徒が呆気にとられているところで、
“最悪の案”をそれぞれ別のチームに配ります。

各チームが、他のチームが最悪と判断した案を
手にしたところで
この“最悪の案”を練り直して
最高の案にするよう指示します。
すると皆が手元のアイディアを見て
全然ダメなわけではない、
むしろ「これは使える!」という声が
出ることも珍しくないそうです。

こうした演習は、
何か問題にぶつかったときに、
先入観を持たずに、
自由な発想で解決策を考えるのに
役立つ方法だそうです。

スタンフォードと言えば
全米から優秀な学生が集まるわけですが、
こういった授業をしているとは
面白いですね。

ティナは授業の初日に学生に向けて
必ず
伝えることがあります。

それは
“光り輝くチャンスを逃すな”

彼女は学生に、
毎回授業でベストを尽くすことを約束し、
学生にもベストを尽くすことを望むそうです。

「光り輝くとは、
いつでも期待以上のことをする、と
決意することです。
裏返せば、
期待される最低限のことしかしないのは、
その機会を自分で
台無しにしていることになります」

「目標を達成するかどうかは、あくまで
自分自身の責任なのです。
言い訳は無意味。
人はするべき努力をしなかったという事実を
繕うために言い訳をします。
これは人生のあらゆる場面に当てはまります」

「自分の人生に責任を持つのは
最終的に自分自身なのだという考え方を強化する」

「いついかなるときも、
努力の足りないことの言い訳は
できないのです」

こういう授業、わたくしも
20歳の頃に受けたかったな、と
思います。
いやいや42歳でも
遅くはないっ!!

2010.10.18|コメント(0) | 院長の読書感想文

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