帯状疱疹

意外と身近な帯状疱疹(通称:おびくさ)

帯状疱疹

激痛を伴う赤い湿疹、水疱(水ぶくれ)ができる帯状疱疹(ほうしん)。
実は、日本人の3人に1人がかかると言われる身近な病気です。
しかも帯状疱疹の原因は、水ぼうそうのウイルス。
水ぼうそうにかかったことのある人なら、誰でも帯状疱疹になる可能性があるのです。
長い間、身体の中でひそんでいたウイルスが、加齢やストレス、過労をきっかけに発症。
決して珍しい病気ではありません。

水ぶくれ、かさぶたが治まっても、痛みが続く…

帯状疱疹をきっかけに起こる神経痛は、
水疱(水ぶくれ)と同じように、通常2週間程度でおさまります。
ただ、高齢者を中心に神経痛が長引きます。服がこすれただけでも痛みを感じ、刺すような痛みや電気が走るような痛みが起こります。

慢性痛の代表選手である、帯状疱疹後神経痛(皮膚の水疱が治ったにもかかわらず強い痛みが続く)は、高齢者ほど生じやすいのです。
50歳以上になると、ほぼ半分、約45%の方が神経痛の後遺症に悩まされます。

大切なのは、3ヶ月までの初期治療

帯状疱疹は、水疱(水ぶくれ)が現れる数日前から、違和感やピリピリとした痛みがあります。その後、強い痛みと共に、赤い水疱(水ぶくれ)が現れるのです。
皮膚に異常が出るので、皮膚科に行かれる方もいらっしゃいますし、
当院のようなペインクリニック(麻酔科)でも、帯状疱疹の治療を行っています。

帯状疱疹後神経痛の慢性的な痛みの発生メカニズムが解明されるに連れて、
早い段階での治療が大切だということがわかってきました。

つらい神経痛を長引かせないためにも、帯状疱疹で痛みが強い場合には、お気軽にご相談下さい。