院長の読書感想文

またまたイビチャ・オシム 『恐れるな!』

日本シリーズは激戦でしたね。
ドラゴンズは残念でした。
次は名古屋グランパスの優勝を願って
応援しています。

またまた登場!
オシム前日本代表監督の本です。

『恐れるな! 
~なぜ日本はベスト16で終わったのか?』
イビチャ・オシム 
角川oneテーマ21

オシムがワールドカップを観て
(あれからもう半年も経つのですね)
どのように感じたのか、を
知ることができると思って
気軽に読み始めました。

『オシムの言葉』や『考えよ』に
負けず劣らず
響くフレーズの数々。

今回もご紹介したいと思います。

オシムが選手によくいう言葉があります。
“ポリバレント(多様)”な選手になれ、と。

いろいろな役割を果たすことができる
つまり、複数のポジションでプレーできる
選手になるように指導するのです。

(わたくしが好きな)阿部選手について
「阿部は、4つから5つのポジションで
 プレーできる。
 フィールド内にプラス5人の選手を
得たのと同じである。
 私は、こういう選手を
ポリバレントな選手と
 表現しているが、
 阿部のような選手が増えると、
 オートマチックに、他の選手が、
 ピッチ上に余ってくる。
 つまり攻撃において数的優位を作り出す
 バリエーションが増えるのだ」

ポリバレントとはモノづくりの世界でいうところの
多能工(対になるのが単能工)だと思います。

分業体制の中で単純作業を
繰り返すよりも
二つ以上の作業を受け持ち、
成長に伴って一人で二人分、三人分と
仕事をこなすことが出来るようになる。
これによって新たな仕事に挑戦する
意欲と喜びが沸き、
すなわち、ヒトを活かし、
ヒトが活きることになるわけです。

成長を実感することで
より仕事が充実するわけですね。
まさにわたくしも自分自身に、
そしてスタッフに
求めるところです。

他にも
“コレクティブ(集団的・組織的)”
“ディシプリン(規律)”
という言葉が頻繁に出てきます。

オシムが監督を務めるときには、チームが
“素晴らしいディシプリンと組織力を持ち
コレクティブに戦う”ことを
目指したと言います。

オシムが目指す「美しいサッカー」とは
“全員が、同時に、速く、流れるように動く。
 そして素早いコンビネーションをもって
 効率よくプレーすること”
だそうです。

ペイン池下クリニックでも
スタッフ全員が、流れるように動き、
(皆さまからご覧になっても
キビキビと、でもバタバタせずに)
患者さまをお待たせせず、
心地よく過ごして頂けるように応対し
安心して治療を受けて頂ける、
そんなクリニックにしたいと考えています。

一歩ずつ確実に目標に向けて
努力致します。

2010.11.09|コメント(0) | 院長の読書感想文

『20歳のときに知っておきたかったこと』

秋らしく過ごしやすい季節となりました。
秋の夜長を
皆さまはどのようにお過ごしでしょうか。

『20歳のときに知っておきたかったこと』
スタンフォード大学集中講義
ティナ・シーリグ 阪急コミュニケーションズ

スタンフォード大学で教鞭をとる
著者ティナ・シーリグは
大学進学を控えた息子に向けて
伝えておきたいと思ったことを
まとめていました。

その内容を自らが教える学生に
講義をしたところ、非常に評価され、
共感を得たことから
この本の出版につながったそうです。

座右の銘になる言葉が続出です。

日常の中で問題にぶつかったとき、
問題を歓迎するように、
とティナは言います。

「自分に何ができるのか?
それを決める最大の要因は
心構えです」

「不可能に思えることに挑戦する上で、
一番邪魔になるのは、周りから
“できるわけがない!”と
決めてかかられることです。
大きな問題に取り組むのは、
たしかに大変です。
でも一旦やると決めたら、
従来のやり方を変えようとするのも
同じくらい大変です」

本当にその通りです。
“変化”というのは
本当に簡単ではありません。

ティナは講義の中で面白い演習をしています。
少人数のチームを作り、各チームには
それぞれ課題を与えます。
それぞれ解決方法を思いつくまま書き出し、
その中で“最高の案”と“最悪の案”を
提出します。

そして、
“最高の案”をシュレッダーに
かけてしまうのです。
生徒が呆気にとられているところで、
“最悪の案”をそれぞれ別のチームに配ります。

各チームが、他のチームが最悪と判断した案を
手にしたところで
この“最悪の案”を練り直して
最高の案にするよう指示します。
すると皆が手元のアイディアを見て
全然ダメなわけではない、
むしろ「これは使える!」という声が
出ることも珍しくないそうです。

こうした演習は、
何か問題にぶつかったときに、
先入観を持たずに、
自由な発想で解決策を考えるのに
役立つ方法だそうです。

スタンフォードと言えば
全米から優秀な学生が集まるわけですが、
こういった授業をしているとは
面白いですね。

ティナは授業の初日に学生に向けて
必ず
伝えることがあります。

それは
“光り輝くチャンスを逃すな”

彼女は学生に、
毎回授業でベストを尽くすことを約束し、
学生にもベストを尽くすことを望むそうです。

「光り輝くとは、
いつでも期待以上のことをする、と
決意することです。
裏返せば、
期待される最低限のことしかしないのは、
その機会を自分で
台無しにしていることになります」

「目標を達成するかどうかは、あくまで
自分自身の責任なのです。
言い訳は無意味。
人はするべき努力をしなかったという事実を
繕うために言い訳をします。
これは人生のあらゆる場面に当てはまります」

「自分の人生に責任を持つのは
最終的に自分自身なのだという考え方を強化する」

「いついかなるときも、
努力の足りないことの言い訳は
できないのです」

こういう授業、わたくしも
20歳の頃に受けたかったな、と
思います。
いやいや42歳でも
遅くはないっ!!

2010.10.18|コメント(0) | 院長の読書感想文

『最強の人生指南書』 齋藤孝

日中はまだまだ暑いですが、
朝夕は爽やかな風が吹くように
なってきました。

『最強の人生指南書』
~佐藤一斎「言志四録」を読む~
齋藤孝  祥伝社新書

5、6年前に
『言志四録』
佐藤一斎

を購入しました。

「一燈を提げて暗夜を行く。
暗夜を憂うること勿れ。
只だ一燈を頼め。」

この言葉を新聞か雑誌で見つけ
このフレーズが心に響いたのです。
出典の『言志四録』を
購入たわけです。

が、「ム、ムズカシイ」と
あえなく挫折。

全4巻でしたが1冊にしておいて
良かった。。。
そんな思い出がありました。

もちろん
『最強の人生指南書』の中に

「一燈を提げて暗夜を行く。
暗夜を憂うること勿れ。
只だ一燈を頼め。」

も取り上げられていることを確認しました。

「龍馬伝」にも出てくる
横井小楠や佐久間象山も
佐藤一斎から教えを受け、
勝海舟や坂本龍馬に影響を与えた
と言われます。

西郷隆盛は
『言志四録』の中から
101条抜き出して
“座右の書”としたそうです。

齋藤孝氏は以前ご紹介したように
偉人たちを取り上げて、
そのエッセンスを現代に当てはめて
分かり易く説明することが
大変お上手だと思います。

今回も
斎藤孝氏の解説付きなら
『言志四録』
を読めるのでないか、と思い
早速スタート。

「信を人に取ること難し。
 人は口を信ぜずして躬を信じ、
 躬を信ぜずして心を信ず。
 是を以って難し。」

(他人から信用を得ることは難しい。
 いくらうまいことを言っても
 他人は言葉を信用しないで、
 その人の行いを信じる。
 さらに言うと
 行いを信じるのではなく、
 その人の心を信じるものだ。
 心を他人に示すことは難しいので
 信を得るのは尚のこと難しい。)

儒学の中に出てくる
仁義礼智。

この中で人として最も大切に
考えられているが
「仁」
ですが、日本人にとって
よりイメージしやすいのが
「信」と解説しています。
(齋藤氏のこういった説明が
 分かりやすいですね)

人が関わり合うときに
必ずその相手の「信」をみます。

齋藤氏は解説しています。

「一つの仕事をするたびに、
 上手に信用を
 積み上げていくことができれば、
 だんだん仕事も選べるように
 なっていきますが、
 逆に信用を失ってしまえば、
 仕事を失うことになります。」

「人にはみな“信”を入れる
 貯金箱のようなものがあり、
 仕事や人間関係を通して、
 それが大きくなったり
 小さくなったりする」

もう一つ
「克己の工夫は一呼吸の間に在り」
(克己の工夫は、難しいといっても
 その実は「ここだ」という
 一呼吸の間にある。)

「小さな克己の積み重ねが、
 人生を大きく変えることになる」
そして
「克己は工夫であり、
 その工夫はほんの一呼吸の間に
 できるようなちょっとしたものでいいと思えば
 工夫できることがいろいろ見つかるはず」
と述べています。

以前ある方にアドバイスを頂きました。
クリニックの中で
一日ひとつ改善すれば
1年で360個も良くなる。
一つ一つは小さくても
1年で著しく成長できるのだ、と。

わたくしの“信”を入れる貯金箱が
大きくなるように
“一燈を提げて”
精進致します。

2010.09.12|コメント(0) | 院長の読書感想文

『気にするな』と『孤高のメス』

あっという間に8月も終わりですね。
暑かった夏の疲れが出る頃です。
皆さま、どうぞ体調にはお気をつけ下さい。

さて、このお盆に読みましたのが

『気にするな』
弘兼憲史 新潮新書

『島耕作』シリーズや『人間交差点』などで
有名な人気漫画家弘兼氏の人生論です。

弘兼氏はアルバイトや
社会人生活(松下電器)時代を含めて、
仕事がつまらないと
思ったことがないそうです。

はじめは言われた通りに仕事を進め、
(仮に単調な仕事だったとしても)
自分なりに工夫してみると
「こうすれば上手くいくんだ」と
面白く感じることが出来るそうです。

逆に、言われた通りにしかしない人、
わずかな工夫もしない人は
何をやっても面白みを感じることが出来ず
可哀相だ、と。

人生の経験には捨てるところがない、と
述べています。
(これをクジラに例えているあたりが
 年代を感じさせます。詳細はお読みください)

考え方一つでどんな経験だって役に立つ。
役に立たないなら、役に立つように
考え方次第で変えることが出来るのです。

「どんな経験でも本人の気の持ち方で
必ずプラスに転化できる、と思っていれば、
たいていのことは客観視できるのではないか」

『得意淡然、失意泰然』

わたくしの好きな言葉の一つです。

人生、順風満帆なことばかりではありません。
思い通りに行かないときに
どのように向き合うのか。

「不満足な状況から脱出できる方法は
 自分で考えるしかありません。
 不満を言っても誰も救いの手は
 差し伸べてくれません」

誰かのせいにしても始まらないのです。

ちょっとヘコんだり、
元気になりたいときに
お薦めの本かもしれません。

もう一つお盆に読んだ本が

『孤高のメス 神の手にはあらず』全4巻
大鐘稔彦 幻冬舎文庫

今年6月に
堤真一さん主演で
映画化されたのでご覧になった方も
おられるでしょう。
http://www.kokouno-mes.com/

知り合いの方に頂いたものなので
シリーズ1作目は読まずに
いきなり
映画の続きになる第2弾の方から
読みました。

愛知県出身の外科医大鐘稔彦先生が
書いた小説なので医学的なことは
かなり精密に描写されています。

正義感に溢れる主人公
外科医当麻鉄彦。
爽やかに一気に読めると思います。
結末は言えませんが。。。

秋の夜長にどうぞ。

2010.08.31|コメント(0) | 院長の読書感想文

お盆休み中に、それから『龍馬伝』

蒸し暑い日が続きます。
皆さまどうぞ体調にお気をつけ下さい。

さて12日よりお休みを頂いておりました。
専ら片づけと読書で終わってしまいました。
最近は自己啓発やらチームマネジメントの
内容が多かったので、
今回は気楽なものも。

『ジェネラル・ルージュの凱旋』

言わずと知れた
『チーム・バチスタの栄光』
の海堂尊氏の本。

と言ってもこのシリーズは読んだことがなく、
『ジェネラル・ルージュの凱旋』
も知人から頂いたままだったため
休暇中に読んでみた訳です。

さらっと読めて
エンタテイメントとしてはまあまあでした。
Aiの話が無理やりという感じもしますが。
(Ai=オートプシー・イメージング)
これは海堂氏がAiを認知して欲しいことから
小説執筆につながったそうなので
なるほどという感じです。

閑話休題。

NHK『龍馬伝』にハマっています。
以前
『竜馬がゆく』
を読んだころを思い出しつつ、
毎週楽しみに観ております。

竜馬も、新撰組も、人斬り以蔵も
キャラメルボックスのいろんな作品で
取り上げられています。

ちなみに
キャラメルボックスはサマーツアーで
来名中です。

『また逢おうと竜馬は言った』は
名鉄ホールで明日16日まで。

話が飛ぶようですが
『龍馬伝』で西郷隆盛が出てくることから
頭の中で薩摩、島津につながって

『島津奔る』
池宮彰一郎 新潮文庫

関ヶ原を前に島津義弘が
徳川家康と向かい合い、
石田三成を評し、
また「天下の秘事」を話すあたりは
島津義弘の読み、洞察の深さに
どんどん惹き込まれます。

史実はともかく、
武士として、というよりも
リーダーとしての心構えや着眼点が
盛り込まれた小説です。

思い出すと
繰り返し読んでしまいます。
今回もついもう一度
読んでしまいました。

お盆休みということもあり、
思うままに気軽なブログに
なってしまいました。

次回はお盆中に読んだ他の本を
ご紹介します。

2010.08.15|コメント(0) | 院長の読書感想文

『野村の監督ミーティング』

またまた出ました。
ノムさん関連。

『野村の「監督ミーティング」』
~選手を変える、組織を伸ばす「野村克也の教え」~
橋上秀樹 日文新書

ノムさんの愛弟子という
楽天ゴールデンイーグルスの
前ヘッドコーチが書いた本です。

今まで読んだ“ノムさん本”と
重なるところはありますが、
別の目線で書いてあるので
興味深く読みました。

キャンプ中は毎晩ミーティングがあったとのこと。
その内容は
「人としていかに生きるか」
「組織とはいかなるものか」
「自己の能力を開発したり、
人材を育成するために必要なことは何か」
といった講義ばかりで、
「野球の話をいつ出てくるのか」と思っているうちに
キャンプが終わってしまったそうです。

キャンプの合言葉は
「野球用具は忘れても、筆記用具は忘れるな」
だったそうです。
面白いですね。

ノムさんの人生観を表した言葉が
「人間は評価に始まって、評価に終わる」
だそうです。

選手が自分で「結果を出している」と思っても
それは自分自身の自分への評価であり、
監督の評価ではありません。
試合に出たければ監督の選手起用に
不平不満を言うのではなく
監督の評価をいかに上げるか考えて
行動することが大切であるというのです。

ノムさんが選手に一番求めたことは
「変化すること」

「進歩とは変わること、
変わることが進歩である」

でもこれが簡単ではありません。
現状維持を望んでいる、
このままでいることが楽で
居心地が良い自分がいるからだと
考えています。

変化することは進歩の証であり
変わることに楽しみを見出すように
指導したそうです。

もう一つ。
「言い訳は進歩の敵」
言い訳をする選手はするべきことをせずに、
失敗した理由を分析することなく、
常に自分以外の何かに求めるそうです。

自分の中にある原因は何か、
その原因に対してどう対処したら
いいのかを考えることが重要なのだ、と。

そして、
ノムさんは技術的な指導よりも
取り組み方の指導が多かったそうです。

「計画」、「実行」、「確認」の作業を
重要視していたのだ、と。

これって
「plan」、「do」、「check」、「action」
ですね。
結局何事にも通じるわけです。

ちゃんとした“目的意識”を持って
つまり、
自分がそのチームの中で、
どのような存在であれば生き残れるのか
考えながら練習するようにと
指導したそうです。

どんな組織であれ、
その中でどのような役割を
自分が果たすべきなのか考えながら
仕事に取り組むことで、
その人材も活き、組織は成長するのです。

これもまさしく野球以外にも
当てはまりますよね。

もう一つ、これはわたくしに
厳しい言葉。

「組織はリーダーの力量以上に伸びない」
チーム強化の一番のポイントは
監督のレベルアップなのだそうです。

わたくし自身も成長しようという姿勢を
忘れず努力致します。

ノムさんのボヤキは
また聞きたいものですね。

2010.08.08|コメント(0) | 院長の読書感想文

『ザ・チャンピオン』

先日来、整理・整頓を
心掛けているところですが、
片づけの最中に
見つけた本です。

『ザ・チャンピオン』
白井義男 東京新聞出版社

古い本なので
残念ながら現在では中古しか
出回っておりません。
白井義男さんは
日本人初の
世界チャンピオンとなった
ボクサーです。

わたくしはボクシング・ファン
という訳ではありません。

出逢ったきっかけは
わたくしが高校時代に読んだ
中日新聞連載の
『この道』。

あとがきを読むと
昭和61年から62年にかけて
連載されたものです。

連載後半を読んで
気に入ったため
出版後すぐに購入しました。

昭和62年4月の初版です。

白井氏と
ボクシング歴のない
GHQ高官カーン博士との
出逢い、
そして師弟の絆。

「記憶は遠くなるにつれて、茫洋とし、
やがてセピア色がかかってくるというが、
人生には決して色あせない、
鮮烈な体験もある。」
という一文から始まるこの本には
戦後の日本の復興のために
チャンピオンを目指した
その道のりが綴られています。

昭和27年後楽園での
世界タイトルマッチ。

大観衆を指差して
挑戦者である白井氏に
カーン博士が語った言葉。
「ヨシオ、
 大事にしなければならないファンは、
 ほら一番上段にいる三百円席の人たちだよ。
 リングサイドの人は、ヨシオに限らず、
 だれの試合でも足を運ぶだろう。
 だが、あそこには、白井だからこそ
 来てくれたファンがたくさんいるのだ」

シビレますね。

チャンピオンとなり
カーン博士に御礼を言う
白井氏に対して
「礼を言うのは私の方だよ。
 お前のおかげで、
 私は生きがいを見つけ、
 素晴らしい人生を送ることができた。」
と言ったそうです。

世界を目指すには
コーチと選手の
心の結びつきが
何より必要だと述べています。

23年前に引いた赤線を
見つけました。

連載最終回。
タイトルが
「創意工夫を」
新聞でこの部分を読み
気に入ってこの本を購入したのです。

ウェートトレーニング一つとっても
ボクサーのタイプによって
必要な筋肉は違ってくる。
カーン博士は
気構えと工夫の大切さを語ったそうです。

「セオリーはセオリーだが、
 自分に合った工夫が肝心なのだ」

ボクシングのみならず
すべてのことに
(当時は受験勉強にと思った訳ですが)
通じると感じて読んだことを
思い出します。

これからも創意工夫しながら
成長できるよう精進致します。

2010.08.01|コメント(0) | 院長の読書感想文

『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』

先日このブログでご挨拶しました通り、
ペイン池下クリニックも
3年目に入りました。

普段より5S
(整理、整頓、清潔、清掃、しつけ)
に力を入れているつもりですが、
2年の間に(知らず知らずに)
モノは増えていきます。

整理しなきゃ! と
思いつつ
送られてくる資料や雑誌など
どんどん溜まってしまいます。

そんなときに新聞の書評で
見つけました。

『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』
小松易 中経出版

日本初の“かたづけ士”という小松氏。
以前『ガイアの夜明け』や『会社の星』で
で観たことがあります。

やらなきゃいけない、と
分かっていますが。。。
といった場合、
片づけの基本を知らないだけなのだと
書かれています。

整理=減らす
整頓=使いやすいようにモノを置く

「身近なところから
1日1ヶ所15分以内で
続ける習慣をつくる」

「身の回りのモノを減らし、
 いかにモノを活かすか」が大切。

「モノをしまうときには
 使う前提でしまう。
 使う場所としまう場所を
 近くにする」

 使用頻度とムリなく
 戻せる場所にするのが
 コツなのだ、と。

捨てる基準は
「使える/使えない」ではなく、
「使う/使わない」で決めるように。

こんな部屋にしたい、というように
ゴール(目標)をはっきりイメージして
片づける。

ここでも出ました、
“目標設定”の大切さ。

片づけの基本は
「出す→分ける→減らす→しまう」
仕事の処理と同じである、と。

これって
『佐藤可士和の超整理術』
佐藤可士和
日本経済新聞出版社

にも書いてあることですね。

クリエイティブなイメージの
アートディレクターという
仕事において
頭の中だけでなく
身の回りの環境を
いかに整理するのかが
大切なのだ、と。

ということで
“整理術”系の本は
これくらいにして
あとは実行するか、しないかです。

頑張ります。
まずは少しずつ。
(^^ゞ

2010.07.25|コメント(0) | 院長の読書感想文

『なぜ日本人は落合博満が嫌いか?』

ワールドカップ残念でしたね。
ベスト8まであと一歩でしたが、
大健闘でした。

今回は野球のお話。
中日ドラゴンズの落合監督です。

前楽天イーグルス監督の
ノムさんと異なり、
落合監督は露出が少ないのですが、
中日新聞のスポーツ欄にときどき
原稿が載っていています。

落合監督はこういうことを考えているんだ、
と思っていたら

『なぜ日本人は落合博満が嫌いか?』
テリー伊藤 角川oneテーマ21

テリーさんはこんなこと
考えているんだ、と
思わせるなかなか面白い本でした。

音楽、映画、テレビなど分かり易い
説明ばかりを求めて
日本人の想像力が弱まっていくことを
テリーさんは心配しています。

落合監督就任1年目には
選手の補強は一切せず
現有戦力だけで優勝すると
宣言していました。

それを心配したテリーさんに
「このままで優勝するとは
言っていない。
ここにいる全員がそれぞれ
10%ずつ力を伸ばしてくれれば
優勝できるっていうことだよ」
と答えたそうです。

日本電産の永守社長も
一人の社員の100歩より
百人の1歩が大切なのだ
と言っていました。

これってシビレますね。

テリーさんは述べています。
言葉の少ない落合監督の言動から
監督が何を考えているのかを
想像することが面白いのではないか、と。

群れず、媚びず、言い訳せず
寡黙に信念を貫く。
古き良き日本人が持っていた
パワーを備え、同時に
新たな価値観を持つ力を
「落合力」と名付けています。

今こそ日本人に必要なのは
「落合力」だ、と。

同時に、はっきりとした目標を持ち、
それに向かって最大限努力して
理想を追求することの大切さを
強調しています。
(言うまでもなく落合監督の場合は
ドラゴンズの勝利です)

目標設定の大切さは今更
言うまでもありません。

目標を設定するということは
自分の課題をあいまいにせず
自分の現状を適確に理解することが
必要になります。

2010年も折り返しを過ぎ、
3年目に入ったペイン池下クリニックの
目標を再度認識、確認しつつ
それに向かって精進して参ります。

2010.07.06|コメント(0) | 院長の読書感想文

スタッフ読書感想文から

これまで何度かスタッフの
読書感想文をアップしてきました。
もう終わったと思っている方が
いらっしゃるかもしれませんが、
まだまだ続いております。

4月から新しいスタッフが増え、
全員が同じ本を読むわけにも
いかないので
課題図書の中からそれぞれ選んで
感想文を書いています。

『仕事が夢と感動であふれる5つの物語』
福島正伸 きこ書房

昨年ご紹介した
『どんな仕事も楽しくなる3つの物語』
の続編ですね。

~副主任の感想文から~
「夢を持つことで
ものごとの捉え方や
取り組む姿勢を変えることが
出来るようになる。
例えば問題が起きたことを
考えるのではなく、
その問題を改善のチャンスと考えれば
飛躍のきっかけにすることもできる」

この6月で開院2年になります。
この間、副主任の成長は著しく
心強く感じています。
(手前味噌になりますが
お許しください)

彼女の感心するところは
常に仕事を進めやすくなるように
心掛けているところです。
柔軟に対応しようという姿勢が
伝わってくるのです。

とはいえこれくらいで
満足するわけにはいきません。
さらなる成長を
期待しているところです。

当院にお越しの際には
是非とも叱咤激励を
お願いいたします。

2010.06.16|コメント(0) | 院長の読書感想文