院長の読書感想文
『プリンシプルのない日本』
前回ご紹介した
『白洲次郎 占領を背負った男』
北康利 講談社文庫
に続き、
『プリンシプルのない日本』
白洲次郎 新潮文庫
を読みました。
ちょうどNHKでドラマ第1部、第2部が
放映されましたね。
原理原則を大切にし、
そこからブレない芯の強さ。
日本人としての矜持を失わず、
常に考えている、
自分で考えて行動する。
サッカーのオシム監督、
楽天の野村監督、
日本電産の永守社長、
みなさん、頭を使うこと
自分で考えることの
重要さを訴えています。
戦前、戦後の時代に
自分で考え
それに基づいて行動した
白洲次郎。
最もカッコイイ日本人と
言われるのが頷けます。
第3話(全3話)は夏ごろ
放送予定だとか。
2009.03.10|コメント(0) | 院長の読書感想文
白洲次郎
戦後の日本再建を背負った
日本男児でありながら、
ダンディで紳士であった
白洲次郎を取り上げた本です。
『白洲次郎 占領を背負った男』
北康利 講談社文庫
文庫化されたところで上巻を読みました。
プリンシプルを大切にする、
ブレのない人物。
こういった人物を知ると
歴史への興味が大きくなります。
下巻へ突入。
今年NHKでドラマ化される
とのことです。
つづく
2009.02.15|コメント(0) | 院長の読書感想文
『企画書は1行』
院内課題図書が決まりました。
『企画書は1行』
野地秩嘉 光文社新書
自分の企画、提案で
相手にそのイメージを湧かせ、
自分の考えを相手に適格に伝えること。
コミュニケーションはどんな分野でも
基本であり、必要す。
でも、誰もが分かっていながら、
それでいて簡単ではありません。
放送作家で「食」に関しても
造詣が深い小山薫堂氏、
旭川動物園園長小菅正夫氏
などなど。
18名のさまざまな分野の方の
企画書を題材にした本です。
当クリニックの場合、
スタッフと患者さまとの
コミュニケーションはもちろん、
スタッフ同士、関連する業者さま、
近隣の方々、などなど。
人間が社会生活を営む上で必要な
コミュニケーションに役立つように、と思い
『企画書は1行』の少なくとも1章を読んで
気づいたこと、感じたことを
話し合いたいと思っています。
その結果は1ヶ月後くらいにブログ上で
ご紹介いたしますね。
2009.01.26|コメント(0) | 院長の読書感想文
またまた齋藤孝氏
『ナポレオンで仕事上達』
齋藤孝 角川oneテーマ21
齋藤氏の本は何度か取り上げてきました。
齋藤氏は人物の長所を掴むのが
ウマい方です。
それを自分に、あるいは皆に、
どう活かせるのか
を実に分かり易く表現してくれます。
さてナポレオン。
タフな軍人というくらいの認識で、
「私の辞書には~」
くらいしか知りませんでした。
(高校時代は日本史選択だったため
世界史は。。。)
現代にも通用する強い信念、姿勢を
持っていたそうです。
いや違うな。
「何か成し遂げる」ために必要なものは、
いつの時代にも通じる、
ということですね。
ナポレオンの言葉を噛み砕き、
わたしたちに応用できるように
語りかけます。
わたしの気に入った個所を2つほど。
仕事はおもしろいものだ、と
考える習慣をつける。
今の仕事を好きになれば、
勉強するし、創意工夫もする。
そうすると結果が出てさらに好きになる。
そして楽しくなる。
充実感もわき、
どんどん良い循環に入っていく。
仕事とは99%地味なものである。
細かい仕事はできないが、
クリエイティブな仕事はできる、
なんて人はいない!
ナポレオンは面倒くさいことを
一手に引き受けていたそうです。
「地味力」の塊だったとのこと。
(齋藤氏は“○○力”という
言葉がお好きですね)
福沢諭吉もそうだった、と書いてありました。
(『座右の諭吉』
以前このブログでもご紹介しました)
書籍の中で出会った歴史上の人物から
少しでも吸収して成長できればと思います。
2009.01.21|コメント(0) | 院長の読書感想文
今年の読書
今年の一番のお薦めは
夏にご紹介した『再生巨流』。
それからもう一つ。
『虚像(メディア)の砦』
真山仁 講談社文庫
NHKでドラマ化された
「ハゲタカ」の原作者でもあるこの著者が
テレビ局を題材に描いた作品です。
フィクションではありますが、
これに近い状況があるのかなあ、
などと思いながら、わたくしの好きな
ヒューマン・ストーリーでもあり、
大変満足な作品でした。
来年も時間の許す限りいろいろな
本と出合いたいです。
このブログでもご紹介します。
2008.12.29|コメント(0) | 院長の読書感想文
「チーズはどこへ消えた?」の結論
今回読書課題の結論
・ 基本に忠実に、シンプルに。
・ 常に考えて行動する。
・ 現状に満足せず常に工夫、改善を。
もう一つ。
患者さまはわざわざ当クリニックを
選んでお越しいただいたわけです。
これは御縁です。
この御縁に、
患者さまの期待に、
しっかりお応えできるよう
スタッフ一同常に成長を心がけ、
一生懸命診療させていただきます。
2008.12.20|コメント(0) | 院長の読書感想文
「チーズはどこへ消えた?」スタッフ感想文
さて、当クリニックのスタッフたちが
どのような感想を持ったのか
ご紹介しましょう。
「現状がウマくいっていない時には、
より良くしようと考え工夫するが、
ウマくいっている場合にはついつい
そのままにしてしまう。
居心地の良さから無意識に
このままで...
と思ってしまう。
例え改善する方法を発見していても、
変化させることで悪い結果に
なるのではないか、という恐怖で
躊躇してしまうことがある」
たしかに変化に対する恐怖、不安が
あるのは当たり前。
でも変えてみることでかえって
課題が見つかることもあります。
積極的な失敗は必ず成功のモトに
なります!
以前ご紹介した日本電産の永守社長も
「チャンレンジのないところから
決して成功は生まれない。
何もしない者より、失敗に終わっても、
何かをしようとした者を応援する。
そんな社員に拍手を送る会社であり、
経営者でありたいと思っている」
と述べています。
「すべてのことは常に変化する、と
いうことを学びました。
慣れてきてしまうと、看護であれ、
業務であれ、コミュニケーションであれ、
『いつもと同じで』
と流してしまいがちになる。
そうならないように常にアンテナを張り、
小さな変化にも気付くことができるように
しなければならない。
例えば、患者さまと接する際にも気持ち、
気分、体調は常に変わることを念頭におき、
少しの変化でも見落とさないように
すばやく対応したい」
「常に変化は起きており、現状を
維持するのではなく、どうすればより良く、
改善できるのかを考え、実行する」
これってまさしく
plan、do、check、action
のサイクルにするということですよね。
あるいはセブンイレブンの鈴木会長の
言われる
「仮説、検証の繰り返し」
ということだと思います。
要するに各種ビジネス本や自己啓発本の
エッセンスってだいたい共通して
くるのですね、言葉が違っても。
今回の感想文で嬉しかったことが
ありました。
「月に1冊は本を読み、いろいろな知識を
身につけるようにする」
と書いてくれたスタッフがいたことです。
自分の趣味を押し付けるつもりは
まったくありませんが、
読書というのは自分が日常生活の中で
出会うことのない人の考えを
知ること、体験することができます。
読書は必ずその人を成長させてくれる、
とわたしは信じています。
ですので「本を読もっ!」という気持ちに
なって貰えたことが何より嬉しく感じました。
2008.12.19|コメント(0) | 院長の読書感想文
チーズはどこへ消えた?
11月末に締め切りました
院内課題図書。
今回はまずわたくしの感想。
世界では自分の力ではどうすることも
できない環境の変化が起こります。
身の回りでもそうです。
サブプライムショックなど景気、政治、
医療行政、さらに言えば、自然。
自然を相手に天気、天候、地震などなど。
でもそういった中で、いかに小さな変化に
センサーを働かせ、察知するか。
そしてその変化に適応できるよう、
自らが変わり続ける。
といったことが主旨だと思います。
ただし、
「まわりの変化に振り回される」
わけではありません。
というか、まったく異なります。
ベースになるもの、基本の芯のところを
ブレることなく、柔軟に対応する。
これが重要だと思います。
まったく個人的なことですが、
わたしの好きな言葉は
『柔軟=flexible』
です。
そもそも高校時代に英語で習ったこの
単語の響きも気に入りました。
もうひとつの主旨は
『シンプル』
どんなことにもその根底に流れる
シンプルな理屈があるように思います。
複雑に考えるのではなく、
できるだけシンプルに考える。
それによって無駄な力みがなくなり
肩の力が抜けるのではないでしょうか。
愚直に、シンプルに、ただ基本に忠実に。
クリニックでは基本理念に照らし合わせ、
どのように行動したら患者さまに
お役にたてるのか。
それを常に意識して
行動していきたいと思います。
クリニックの内容も複雑にして
しまうと皆の共通理解が困難になります。
考え方、ものごとの進め方、
いずれも複雑にせず、シンプルにして
スタッフ一同それを共有することで
ベクトルを一つにして頑張って
いきたいと思います。
シンプルに、柔軟に。
『チーズはどこへ消えた?』
ある意味抽象的なストーリーですが、
そのようなことを感じました。
2008.12.11|コメント(0) | 院長の読書感想文
『日本電産 永守イズムの挑戦』の続き
ああ、
今月も月1ブログになってしまいました。。。
来月はもうちょっと更新します。
師走。。。
先月の続きの
『日本電産 永守イズムの挑戦』
日本経済新聞社=編
日経ビジネス文庫。
先月も書きました6S
=整理、整頓、清潔、清掃、作法、しつけ。
永守語録にも何度も出てきます。
「一流企業と三流企業との差は
製品の差ではなく、
“社員の品質”の差である。
それは6Sがいかに基本に忠実に
できているか否かによる」
そして人材に関しては
「人の総合的な能力は、
天才は別として、
秀才まで入れてもたかだか5倍、
ふつうは2倍しか違わない。
ところが、
やる気、士気、意識は
100倍ぐらいの差がある」
カンブリア宮殿のなかでは
「百倍いや千倍差が出てくる」
と言われていました。
さらに次の言葉にシビレました。
会社の再建にあたって
社員に対し宣言した言葉。
「私(永守)は一人の天才を求めていません。
一人の百歩よりも百人の一歩
というのが私の経営の方針です。
みんなの力を結集して
この会社をいい会社に
変えていくというのが経営手法です」
わたくし(熊谷)自身が成長し、
スタッフ一同ともに成長し続け、
皆さまのお役にもっともっと
立てるように努力してまいります。
2008.11.30|コメント(0) | 院長の読書感想文
6S
同級生や友人のブログを見ていて、
なかなか更新しないな。
サボってるなぁ。
ブログを始める前にはそんな風に
思っていましたが、
いざ始めてみると。。。
ついつい後回しにしてしまいます。
というわけで月末でありながら、
はじめての更新。
『日本電産 永守イズムの挑戦』
日本経済新聞社=編
日経ビジネス文庫。
テレビ、雑誌などでもよく取り上げるカリスマ経営者です。
モーターの会社ですが、永守氏が訴えることはすべての業種に
あてはまると思います。
まずは6S。
整理、整頓、清潔、清掃、作法、しつけ。
これを徹底するだけで経営不振の会社が立ち直るきっかけとなるとのこと。
精密な機械をつくる工場もそうでしょうが、食品を扱う会社などなど。
もちろんわたくし達の医療分野では当たり前ながら最重要課題です。
当クリニックでは安静時間が1時間程度かかる患者さまも大勢いらっしゃいます。
少しでも心地よく快適に過ごしていただくためにも、ほこり1つ、髪の毛1本落ちていないように清潔なクリニックにします。
当クリニックでは汚れがすぐに目につくように白い床にしてあります。
清潔な方が仕事をするわたくし達自身も気持ちが良いですしね。
この本には名言がテンコ盛り。
続きは次回に。
2008.10.30|コメント(0) | 院長の読書感想文